一日撮ると、300枚、500枚と溜まります。そして多くの人が、そこで止まります。撮ったまま、見返さないまま、次の撮影に行く。
写真がうまくなるかどうかは、実は撮影より、この「撮ったあと」で決まります。
なぜ選べないのか
理由ははっきりしています。一度に全部を判断しようとするからです。
500枚を前にして「良いか悪いか」を考え始めると、10枚目あたりで疲れます。判断基準が毎回ぶれるので、後半になるほど適当になる。
解決策は、判断を3回に分けることです。1回の判断を単純にします。
3段階で絞る
第1段階:捨てる(1枚1秒)
良し悪しは考えません。明らかな失敗だけを除く作業です。
- ピントが合っていない
- 大きくブレている
- 目をつぶっている
- 何を撮ったか自分でも分からない
これだけで、たいてい半分になります。1枚1秒。迷ったら残す。
第2段階:似たものを1枚にする(1グループ10秒)
同じ被写体を連続で撮った塊ごとに、その中のベスト1枚だけを残します。
ここでの基準は「良いか」ではなく「この中でどれか」です。比較なら判断が速い。ここでさらに半分以下になります。
第3段階:残す価値があるか(1枚10秒)
ここで初めて「良いか悪いか」を考えます。基準はひとつです。
半年後の自分が、もう一度見たいと思うか。
500枚が、だいたい10〜20枚になります。それが今日の収穫です。少なく感じるかもしれませんが、500枚のうち20枚残れば十分に良い日です。
| 段階 | 判断 | 所要 | 残る割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | 失敗を捨てる | 1枚1秒 | 約50% |
| 2 | 似たものから1枚 | グループ10秒 | 約20% |
| 3 | 見返したいか | 1枚10秒 | 約5% |
「あとで探せる」フォルダ構成
整理の目的はひとつ、後から見つけられることです。凝った分類はいりません。日付を頭に置くだけで、ほぼ解決します。
写真/
2026/
2026-06-21_糸島_夕日/
RAW/
選抜/
2026-07-15_愛宕神社_夜景/
RAW/
選抜/
ポイントは3つです。
- 日付を頭に置く。自動的に時系列で並ぶ
- 場所と内容を1語ずつ。後から検索できる
- 選抜フォルダを分ける。人に見せるとき、ここだけ開けばいい
被写体別(風景/人物/花)に分けたくなりますが、おすすめしません。どちらにも当てはまる写真が必ず出てきて、そこで手が止まります。日付なら迷いません。
バックアップの最低ライン
写真は消えます。ハードディスクは壊れ、SDカードは飛び、パソコンは落ちます。
最低限これだけは守ってください。
- 2箇所に置く。パソコン本体と外付けHDD、など
- 片方はパソコンから物理的に離す。同じ場所にあると、水濡れや盗難で同時に失う
- クラウドを使うなら、それを2箇所目と数える
凝った仕組みは続きません。外付けHDDに丸ごとコピーする、を月1回。これで十分です。
選んだあと、何をするか
残した10〜20枚を、まとめて見返してください。これが上達に一番効きます。
- 同じような構図ばかりになっていないか
- 撮れた枚数が多かった被写体は何か(=自分が撮りたいもの)
- 撮ったつもりで撮れていなかったものは何か
ここで気づいたことが、次の撮影の課題になります。撮る→選ぶ→気づく→撮る。このループが回り始めると、写真は速く変わります。
まとめ
- 選別は3段階に分ける。1回の判断を単純にする
- 基準は「半年後の自分が見たいか」
- フォルダは日付+場所+内容。被写体別にしない
- バックアップは2箇所。月1回まとめてコピーで十分


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